【体験記】小型車両系建設機械(3t未満)の特別教育をコマツ教習所へ受けに行ったよ

先日、除雪車に乗るために、コマツ教習所へ小型車両系建設機械(3t未満)の特別教育を受けに行きました。このブログで小型車両系建設機械の体験記を書いてみましたので参考にしてもらえたら幸いです。

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小型車両系建設機械の特別教育

小型車両系建設機械では「特別教育」と呼ばれる講習が2日間の日程で合計13時間行われることになっています。1日目は教室内でテキストを使った講習があり、2日目はコマツ教習所の外で運転・操作の講習があります。

小型車両系建設機械は特別教育に当たる
↑ 小型車両系建設機械は「特別教育」に当たる。13時間、2日間の日程で講習が行われる。

持ち物

事前に送られてくる受講票(ハガキ)に記載されていますが、必要な持ち物は以下のとおり。

  • 受講票(ハガキ)
  • 受講申込書 ※事前に提出している場合は不要
  • 申込書にコピー添付した原本(運転免許証など)
  • 受講料 ※事前に振込済の場合は不要。料金は16000円。
  • 筆記用具
  • 印鑑

なお、2日目の実技講習には後述しますがヘルメットと長靴も必要になります(貸出しも可)

小型車両系建設機械(3t未満)の受講票(ハガキ)
↑ 申し込むとハガキ(受講票)が届く。裏面には必要な持ち物等が記載されている。

特別教育1日目(学科)

午前8時30分までに入所するのですが時間厳守です(遅刻・早退・欠席は即不合格)。私は8時20分くらいにコマツ教習所に到着したのですが、教習所手前の駐車場があいにく満車で、職員の方(おそらく講師の方)に聞いたら、別の駐車場を案内されました。

まず、教習所に入所すると1階にある証明写真撮影の機械(無人機)で顔写真を撮影します。機械の操作は簡単で、流れる音声に従ってハガキに記載の受講番号を入力するなどして、撮影します。私は上を向きすぎてイマイチな証明写真になりました(笑)これが後ほどもらえる小型車両系建設機械の修了証に使用されます。

さらに、お弁当(昼食)を希望の人はロビー付近にある用紙に氏名と〇(マル)を記入します。400円と500円の弁当があり、弁当の内容も分からなかったのですが、比較的500円の弁当にマルをしている人が多かったので、自分も500円にマルをしました。

コマツ教習所にはいくつかの教室があり、当日、小型車両系建設機械の講習が行われる場所はロビーのモニター等で表示されているので分かります。自分は2階の教室でした。教室には紙が張り出されており、そこには小型車両系建設機械の講習を受ける人の氏名と座席番号の一覧が載っているので、その座席番号の席に座ります。

私の時は23人が集まりました。全員が男性でしたが、年齢層は幅広く20代後半から40前後がボリュームゾーンといった感じ。最年長の方で70近くの方もおられました。あとで分かったことですが、受講者のほとんどが除雪目的の方でした。

8時30分になると講師が来てまず受付をします。座席番号順に呼ばれて、運転免許証を提示して受講料を支払います。(事前に支払い済の場合は必要ありません)基本的にはお釣りは用意していないので受講料16000円ピッタリを渡すのが望ましいですが、実際、20000円渡す人も何人かいて、お釣りは千円札をやりくりしたり、足りない場合は「後でお返しする」と言って受講者とやりとりしていました。

受講料の支払いと同時に領収書が必要かどうかも聞かれ、1日目に使うテキストもこの時に渡されます。

講習は9時から始まり1時間ごとに10分休憩を繰り返す感じです。講習中の決まりですが、飲食はふた付きの飲料以外はNG、携帯・スマホ・タブレット等のデバイスの使用禁止(メモ代わりの使用目的でもNG。メモはノートや教科書に直接。)

テキストは160ページほどのボリュームですが、1日でこなさないといけないので、重要な部分を中心にどんどん進みます。ところどころ、受講者が飽きないように(?)コマツとキャタピラー(cat)の違いなどの話もしてくれました。

12時になったら45分間のお昼休憩があります。昼食は自分たちの教室でもロビーでも食べてもOK。朝申し込んでおいた弁当は、ロビーでお弁当屋さんがいるので自分の名前を用紙で確認してお金を支払います。500円の弁当はしっかりとしたボリュームがあり、おかずと白ご飯の容器が別でした。

昼食、その他で出るゴミの始末は原則持ち帰りですが、こちらで頼んだ弁当のゴミ(割り箸など)や自販機で買ったペットボトルなどの捨てる場所はあります。自販機ですが、内外に設置されていますので、飲み物には不自由しません。昼食に弁当を注文しない人は、持参するか、近くのコンビニ(私のところでは車で数分のところにありました)まで買いに行く必要がありそうです。(私は外出が面倒というのもあって、弁当を頼みました)

12時45分からふたたび講習が始まり1時間ごとに10分休憩を繰り返します。そして5時30分で講習を終え、5~10分間ほどのペーパーテスト(試験)があります。

このペーパーテストは、B5用紙1枚に全20問あって1問5点×20問の100点満点の試験です。答え合わせは自己採点でやります(笑)。私のまわりの人はみんな満点でしたが、私は1つ間違えて95点でした。40点以上なら合格するようです。

1日目は17時45分に終わります。1日目の終了のあいさつと同時に2日目に必要な持ち物などが説明されます。

特別教育2日目(実技)

小型車両系建設機械の2日目は外での実技(運転・操作の講習)になるのですが、1日目に加えて必要な持ち物はヘルメットと長靴でした。ヘルメットは持っていない人も多いので、貸し出ししてもらえます。また長靴は持ってきたのですが、先日から天気が良かったので結局使わず、スニーカー(ズック)で問題ありませんでした。(多少はドロなどで汚れますが。)長靴も忘れた人は貸してもらえます。

実技講習は23人を2つの班に分けて、午前と午後でそれぞれホイールローダー(WA)と油圧ショベル(PS)の講習に分けて行います。1班が午前WA、午後PS、そして2班が午前PS、午後WAという感じです。当然、講師が二人必要になるので、1日目の講師の他にもう1人の講師の方が来て、もう1班を受け持ちます。

実際、私を含め除雪目的の人が多かったのですが、除雪で使う機械はホイールローダー(WA)になります。運よく、私の班はWAを練習する時間をしっかり取れて通常は1回のところ2回乗るチャンスがありましたので有難かったです。

1班あたり10人くらいになりますが、1人ずつ建機に乗車して運転操作をして、それ以外の人は周囲で見学するという講習スタイルです。見学の人は休憩ではないので自分の番では無いからと言って、スマホをしたり休憩室へ戻るなどはNGです。(ただしトイレは常時OK。また冬場、夏場など外部環境が厳しい場合は、近くの休憩コンテナで待機するようです。)

実技の講習ですが、講師が丁寧にやさしく教えてくれます。ですが私は班の中でも出来が悪く、あまりうまく出来ませんでした(苦笑)。しかしそれでも講師がしっかりフォローしてくれるので有難かったです。

基本的な操作を教えてもらい、ひととおり最後まで出来たら合格・・・というか、2日目はかしこまった「試験」というものはなく「ホイールローダー(WA)と油圧ショベル(PS)の超基本的な運転・操作方法を教えてもらったら合格」とのことでした。

2日目の実技講習は15時45分に終わり、教室に戻って、小型車両系建設機械の修了証をもらえます(この時に印鑑を使用しました)。※2000円で額縁入りの立派な(?)修了証がもらえます。希望する方は事前申し込みが必要です。

そして16時には解散となり全日程終了となります。

小型車両系建設機械の修了証
↑ 2日間の日程を終えると小型車両系建設機械の修了証をもらえる

Q&A

予約と空き状況は?

私の場合ですが、およそ3か月後の予約が最短でした。もちろん、コマツ教習所の地域、季節ごとの込み具合によって変わってくると思いますが、すぐに受講できるとは限らないことを踏まえ、早めに予約しましょう。

予約はコマツ教習所の公式ホームページからできます。空き状況も確認できるので、自分の都合の良い時に合わせて講習日を選ぶことができます。小型車両系建設機械の場合、講習は月に2~4回のペースで行われています。

講習時の服装は?

私の時は、ほとんどの方が会社(製造業・建設業など)の制服で来られていました。(私はウィンドブレーカーにジーンズ、そして靴はスニーカー。)1日目は教室での講習なのでエアコンもあり問題ないですが、2日目は屋外での実技講習になりますので、雨具や防寒着の対策が必要です。

特に寒い時(風が強い時)などは長時間の屋外の講習はキツいので、しっかりと対策されることをオススメします。もし不要になった雨具や防寒着は教室に置いておけば済みますから。

夏場は水分・塩分補給や日よけを心掛け、冬場は動ける範囲で暖かい恰好、そして温かい飲み物や貼るホッカイロなども有効です。くれぐれも体調を崩さないように。

万一、講習中に体調がおかしいな?と思ったらすぐに講師に伝えましょう。

2日間でどれくらいの時間かかる?

全日程で13時間の講習時間ですが、私の時は1日目が8時30分から17時45分、2日目は8時30分から16時でした。これは当然の話ですが、休憩時間もありますので、コマツ教習所にいるのは13時間よりもっと多い時間になっています。トータルすると16時間45分くらいになりました。

免許ではなく修了証?

小型車両系建設機械の講習でもらえるのは免許証ではなく修了証です。特別教育を受けたという「修了証」になります。どう違うの?って感じですが、免許ではないのでお間違えなく。

履歴書にはどう書く?

履歴書に記載する場合は、「小型車両系建設機械運転特別教育修了証(整地、運搬、積込用及び掘削用)」と正しく書きます。長ったらしいので「整地、運搬、積込用及び掘削用」の部分は省略しても良いかもしれません。

修了証を失くした時の再発行、再交付は?

テキストにも記載されていますが、万一、修了証を紛失したり汚して使えなくなった場合は、自分の受講したコマツ教習所でのみ再交付・再発行が可能になります。これ以外の施設・機関では受付できません。

なお、氏名を変更した場合も再発行・再発行が必要です。覚えておきましょう。

助成金の申請に必要な書類は?

2日目の講習を終えて修了証をもらうタイミングで、助成金の申請に必要な書類がもらえます。ただし、特別教育の申し込みをする時点でこの書類を必要と申し出た人になるので、不明な場合は、コマツ教習所に事前に問い合わせましょう。

公道の道路走行はできる?

小型車両系建設機械を修了した人は、定められた建機を公道で走らせることができます。ただしこれは自動運転免許証を持っている場合です。もちろん、運転免許証が無いとこの特別教育は受けられないので、必然的に修了したすべての人が公道を走れることなりますね。

修了証の期限はある?

小型車両系建設機械を修了したらその有効期限はありません。無期限です。できれば、修了証のコピーを保存しておいたりすると役に立つことがあるかもしれません。

小型車両系建設機械の講習を終えて

1日目の学科(座学)ももちろん大切ですが、2日目の実技はより現実的な内容になりますので、講師に不明な点はどんどん質問して、運転・操作をする時は焦らずゆっくり考えながらやるのが大切だと思います。

私の場合、他の方の運転・操作を見学している時はアタマの中で「ふむふむ、こうやって、ああやって・・・」と、一つずつの操作を理解したつもりでいるのですが、実際じゃあ自分の番になって運転席に座ってハンドルを握ると「あれっ?」と軽いパニックになります。(ちょっと大げさですが)

まあ軽いパニックになるのは当然みんなそうだと思うので、そこは焦らず一つずつゆっくりやるのが良いです。勢いで「えいっ!」とやってもうまくいきませんし、せっかくの講習なのに勢い任せは自分のモノにはなりません。操作はゆっくり慎重に。分からないことは講師にどんどん聞きましょう。

以上、小型車両系建設機械(3t未満)の講習体験記でした!参考になりましたでしょうか?

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